二宮町気候非常事態宣言アクションとして「千年にのみや地球会議」を開催しています
二宮町気候非常事態宣言アクションとして「千年にのみや地球会議」を開催しています
「千年にのみや地球会議」は、神奈川県二宮町で開催される、地球環境と地域社会の未来について考える会議です。この会議は、講演会、ワークショップ、シンポジウム、子供向けイベントなど、多彩なプログラムを通じて、参加者が地球と地域の未来について学び、考え、行動する機会を提供します。
会議の目的
・地球温暖化、生物多様性の損失、資源の枯渇など、地球規模の課題について理解を深める。
・地域社会における持続可能な開発のあり方を考え、実践する。
・子供たちが自然や科学に触れ、未来を担う人材を育成する。
会議のハイライト
・グリーンインフラ、協生農法、微生物ネットワーク農法など、地球環境に配慮した新しい技術や農法を学ぶワークショップ
・二宮町の海、川、里山を舞台にしたフィールドワーク
・地球環境問題、地域社会の課題、子供たちの未来など、多彩なテーマを扱うシンポジウム
・子供たちが海洋観測や自然栽培を体験できるワークショップ
キックオフ講演会
グリーンインフラ~気候変動時代の防災・減災
日時:2024年11月2日(土)14時〜15時半
グリーンインフラの日本を代表する専門家である吉田丈人氏をお招きし講演会を開催しました
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ワークショッププログラム
未来の科学のあり方とシネコカルチャー(協生農法®)から
日時:2024年11月30日(土)
神奈川県大磯町の研究施設では、生き物同士の関係を生かしながら植物を育てる新しい農法「シネコカルチャー(協生農法)」の研究が進んでいます。 このワークショップでは、大磯の農園から、私たちのまわりにいつもあるのに、 よく見ないと気づかない生態系ネットワークの存在をご紹介しました。
ワークショッププログラム
「命の循環を考える~大地が呼吸できる畑とは」 微生物ネットワーク農法 ぽんぽこファーム
日時:2024年12月8日(日)
~中村隆一さんからのメッセージ~
自らの幸福を追求し物資の繁栄を追い求めてきた私たちは、このままでは私たちが住まわせていただいている地球にとって、身体を蝕むがん細胞のように成り下がってしまいそうな状況です。それは農業においても同じような状況だと感じております。
しかし新たな時代が動きだした今、地球と共に歩み、地球環境をより良くしていけるような在り方を追い求める、そんな実践がすでに始まっております。地域と共に歩みながら、私たちは大地に根ざした農業を目指しています。
それは小さな一歩ですが、その小さな一歩の積み重ねは、やがて大きなうねりにつながると確信しています。
私たちは「すべてが良くなる」をテーマとして追い求め、ここにたどり着きました。
すべてが良くなるとは、大地も植物も動物も、そして人にとっても、といった意味です。そのための方法は、とてもシンプルです。
その土地に根ざした森林に多く住む微生物たちを、ウッドチップを利用し環境を整える事で増やしていくだけです。
微生物が増えてしまえば、肥料や堆肥やそれ以外も含めて、外部から畑に何も入れなくても、微生物と植物が助け合って育ち大地を潤しながらおいしい野菜ができてしまいます。
これらを次の世代に伝えていく事こそが、今からの私たちの課題です。
関心のある皆さんに、これからの農業の一つの在り方として誰でも分かりやすいようにお話しさせていただきますので、実際に畑の中で見て、聞いて感じていただければと思います。皆様方にお出でいただければ幸いです。
ワークショッププログラム
「落ち葉のお仕事」 有機農園つ・む・ぎ
日時:2025年1月13日(日)
①つ・む・ぎ農園メンバーによる、手作り紙芝居「おちばくんのおしごと」上映
おちばくんのおしごとって、なんでしょう?みなさん、知っていますか?おちばくんは山の中で、畑で、いつもりっぱなおしごとをしてくれています。だからおちばくんはつ・む・ぎ農園の有能なスタッフなのです。山や里でかつやくするおちばくんへの愛着をたくさんの人に伝えたくて、4人で協力して紙芝居をつくりました。かわいい絵と楽しい物語で愛情たっぷりに描きました。自然のいとなみへの感謝の気持ちに包まれて、WSのはじまりはじまり。
②農道で落ち葉あつめ
紙芝居で”おちばくんのおしごと”が分かったら、参加者みんなで農道へ繰り出します!降り積もる落ち葉をあつめてコンテナに詰めます。体を動かすと冬の寒さが吹き飛びます♪
③踏み込み温床づくり
みんなで集めた落ち葉を、木と藁でつくった枠に、みんなで踏み込んでみましょう。これが”踏み込み温床”と呼ばれる伝統的な苗づくりのベッドになります。数日もすればホカホカと発酵熱が上がり、その熱を利用して寒い冬でも春夏野菜の種まきや苗づくりができるのです。落ち葉の上で足踏み大会!子どもたちも楽しめ、大人は運動不足の解消にどうぞ^
千年にのみや地球会議公開シンポジウムNO.2
「二宮の海と川の歴史から流域治水を考える」
日時:2025年2月1日(土)
司会 湘南工科大学3年佐藤はるか君
冒頭あいさつ (本日のテーマについて)NPO法人農ある暮らしを広める会理事長 二見幸夫
・「相模湾と二宮海岸の100年」元神奈川県水産技術センター相模湾試験場長石戸谷博範博士
・「葛川の歴史と今」 葛川をきれいにする会 野谷悦先生
・「流域治水施策について(仮)」(流域治水関連法改正含む気候変動時代の国、県の施策と実装)
石戸谷博士は、二宮海岸の100年の変遷について、特に漁業の観点から語りました。二宮がブリの漁獲で重要な漁師町であったこと、豊かな漁場が深海に存在すること、そして稲わらで編まれた伝統的な漁網について説明しました。
野谷先生は、葛川の歴史と現状について、葛川をきれいにする会の活動を交えながら語りました。葛川の環境問題や、地域住民と共に行っている清掃活動について説明しました。
神奈川県平塚土木事務所砂防課長は、流域治水への政策転換について、気候変動の影響を踏まえた上で説明しました。従来の治水対策から、より広範な視点での治水対策への転換の必要性を強調しました。
これらの講演は、参加者からの質疑応答と合わせて、専門家、行政、住民団体など、様々な関係者が共に学び、葛川流域治水会議への重要なヒントを得る機会となりました。会議の様子は録画され、YouTubeで公開されています。
当日の様子
https://youtu.be/ndgS3HNgJ7c?si=FKAw0XOCy8Mi-U6v
https://youtu.be/fwHOkVDubBA?si=mfvgrAbfIXfk6ijo
ワークショッププログラム
「二宮の沢で考える~台風10号小山群の崩落」 講師 二見幸夫(NPO法人農ある暮らしを広める会 理事長)
日時:2025年2月22日(土)
ワークショップでは、吾妻山の沢と棚田を訪れ、台風10号による小山郡の崩落について考えました。
参加者は、荒れた沢を実際に観察し、二宮の地質や風土、治山治水の歴史について学びました。
また、気候変動のリスクについても共有し、自然の力と人間の暮らしについて深く考える機会となりました。